
IRSの税務調査は、修正なしで終了する場合も、修正案が提示される場合もあります。調査対象に選ばれたことだけで違反があったとはいえません。納税者は、税務申告書が調査されることや、十分な裏付け資料を保管できているかを心配するかもしれません。本稿では、IRSの税務調査で問題となり得る事項と、調査・税額確定・徴収の各期限の違いを説明します。
IRSの調査対象の選定
IRSの税務調査では、個人や事業者の税務申告書と裏付け資料を確認し、申告内容と納付すべき税額が正しいかを検証します。
IRSは、統計的な抽出や他の納税者に関連する調査など、複数の方法で対象を選びます。選ばれたからといって、申告が誤っているとは限りません。以下は確認すべき申告・立証上の問題の例であり、特定の申告書が調査されるかを予測する公式ではありません。
- 未申告の課税所得:申告内容と第三者からの情報に相違がある場合、説明や訂正が必要になることがあります。
- 自営業:個人事業主は通常、事業収入と経費をSchedule Cで申告します。収入、経費、控除の事業目的を裏付ける記録を保管してください。自営業であることだけで法令違反があるとはいえません。
- 申告所得の変動:過年度からの大幅な変動を説明できる記録を保管してください。
- ホームオフィス控除:控除を申告する前に、該当する課税年度と具体的事情に応じた適用要件および立証要件を確認してください。
- 財産や資産の評価額:所得、控除額、その他の税務項目の計算に使う評価額について、裏付けを用意してください。
- 控除:寄付金、食事代、旅費、その他の申告経費が、適用要件、限度額、記録保存の規則を満たすか確認してください。娯楽関連費用が当然に控除できるとは考えないでください。
- 事業か趣味か:活動が営利目的で行われているかは、申告書上の名称だけでなく、関連する事実と状況に基づいて判断されます。
- 車両の使用:100%事業用として申告する場合、実際の使用状況と記録による裏付けが必要です。私用部分は適切に処理しなければなりません。
- 誤りや書式の未提出:IRSは、税務申告書の一定の計算ミスや記載ミスを訂正できます。他の問題では修正申告や追加調査が必要になることがあります。訂正通知は必ずしも税務調査を意味しません。
- 所得水準と複雑さ:複雑な取引は慎重に確認してください。所得水準だけで、個々の申告書が調査されるかどうかが決まるわけではありません。
調査の実施範囲や執行上の重点は時とともに変わります。過去の予算発表、職員数の推計、納税者全体の調査率から、特定の納税者が現在調査される確率を判断することはできません。関連する説明は、当事務所のIRS税務調査のページをご覧ください。
自身の調査リスクと、IRSの注意を引く可能性のある問題を理解することは大切です。税務弁護士や会計士は、通常、依頼者の調査リスクに注意を払っています。ただし、すべての納税者が関連する時効・期間制限の基本を理解しておくべきです。
IRSはどこまで遡って調査できるのでしょうか?
時効・期間制限は、特定の行為について法的な期限を定めるものです。税額確定の期間は、通常、IRSが追加税額を正式に確定できる時期を制限しますが、あらゆる調査活動に一律に適用される期限ではありません。所得税では原則として三年ですが、六年、期限の定めがない場合、合意による延長、法律上の期間進行の停止が適用されることもあります。
原則三年の税額確定期間
所得税の一般的な税額確定期間は、有効な税務申告書の提出後三年です。第6501(b)(1)条により、所定の申告期限前に提出された申告書は、通常、その所定の日に提出されたものと扱われます。この日は、申告期限の延長を考慮せずに決定します。その日を過ぎてから、認められた延長期間中に提出した場合、通常は実際の提出日から期間が始まります。特別な延期措置やその他の例外は別途検討が必要です。単純化した日付の例から個別の期限を計算しないでください。
税額確定期間の満了前に、IRSは納税者に書面で期間延長に同意するよう求めることがあります。同意は義務ではありません。税務専門家に相談してください。延長を断ると、IRSがその時点で入手している情報に基づいて税額を確定することがあります。
六年の税額確定期間
三年の原則には、未申告所得に関する例外があります。
第6501(e)条により、申告漏れの総所得が申告書記載の総所得の25%を超える場合、六年の期間が適用されることがあります。税務上の基準価額を過大に計上して総所得を過少申告した場合も、申告漏れに含まれることがあります。法律には総所得の特別な定義や情報開示に関する規則があるため、慎重な計算が必要です。
特定外国金融資産に由来する申告漏れの総所得が$5,000を超える場合にも、六年の税額確定期間が適用されることがあります。この判定では、第6038D条の情報申告の基準額や一定の例外を考慮しません。口座残高や真正な贈与は、それ自体が申告漏れの総所得ではありません。税務申告書に口座を記載したりFBARを提出したりするだけで、この規則の適用を必ず免れるわけではありません。十分な情報開示による例外があるかは、個別に検討する必要があります。
期限の定めがない場合と延長される税額確定期間
重要な例外には次のものがありますが、これですべてではありません。
- 申告書の未提出:提出義務のある申告書が提出されていない場合、一般的な税額確定期間は始まりません。IRSが第6020(b)条に基づいて作成する申告書も、それ自体では期間を開始させません。
- 詐欺的な申告:脱税の意図をもって虚偽または詐欺的な税務申告書を提出した場合は、いつでも税額を確定できることがあります。悪意のない誤りが直ちに詐欺になるわけではありません。
- 一定の国際税務情報の未提出:第6501(c)(8)条により、同条が列挙する規定に基づいて必要な情報が提供されてから少なくとも三年が経過するまで、税額確定期間が満了しないことがあります。該当する報告規定が適用される場合、Form 5471の外国法人情報、Form 8938の外国資産情報、Form 3520の外国信託情報などが対象となり得ます。不履行が合理的な理由によるもので、故意の懈怠によらない場合、延長の対象は関連する項目に限られます。Form 3520による外国からの贈与の報告は別の情報申告上の問題であり、真正な贈与や相続財産が、報告義務があるという理由だけで課税所得に変わることはありません。
徴収の期間制限
徴収には別の期限があります。IRSは通常、税額確定日から十年間、確定した税額と関連金額を徴収できます。一定の事由によって期間の進行が停止したり延長されたりし、税額確定が異なれば徴収期限も異なることがあります。
税額確定期間と徴収期間は、別々に検討しなければなりません。原則三年の税額確定期間には重要な例外があり、原則十年の徴収期間も無条件の終了日を意味しません。実際の申告日、税額確定日、適用期間を変える事由を確認してください。
税務弁護士に相談すべきでしょうか?
税務弁護士は、適用される期間制限を確認し、調査で問題となり得る事項を検討し、裏付け資料を特定する支援ができます。調査対象に選ばれた場合には、税務申告書の内容を説明・主張する方法や、提示された税額・利息・ペナルティの評価について助言できます。代理を依頼しても、修正なしの結果や追加金額の免除が保証されるわけではありません。
Segal, Cohen & Landis (SCL)の弁護士は、内国歳入法、IRSの手続、税務調査について助言します。サービスには、次のような支援が含まれる場合があります。
- 調査の全過程を通じて、IRSおよび担当調査官と連絡を取ること。
- 申告内容をできる限り適切に裏付けられるよう、証拠資料を提出すること。
- 税務申告書の記載項目を裏付け、事実と法律が許す場合に追加税額の確定案に異議を唱えること。
- 適用要件と期限に従って、不服申立ての選択肢や利用可能なペナルティ軽減・免除を検討すること。
- 繰り返し起こる問題に対処するため、記録と申告を改善すること。どの助言者も、将来の調査を受けないことは保証できません。
弁護士・依頼者間の秘匿特権は、法的助言のために行われる、要件を満たした秘密のやり取りを保護する場合がありますが、例外や権利放棄による制約があります。基礎となる事実、通常の業務記録、申告書作成に関連するすべてのやり取りを自動的に保護するものではありません。具体的な資料と手続について、どのように適用されるかを弁護士に確認してください。
税務上の問題について当事務所のパートナー弁護士との無料相談をご希望の場合は、お問い合わせください。事情、考えられる対応方法、見込まれる費用についてご相談いただけますが、相談によって特定の結果が約束されるわけではありません。
