Segal, Cohen & Landis

国際税務

アジア系米国家族のための書式3520:中国、日本、韓国、インドの親からの贈与を報告する

米国の受贈者が外国の親からの贈与を報告すべき場合、関連する贈与者の基準額の仕組み、提出期限・罰則・期限後提出の選択肢の違いを解説します。

読了目安:約17分 · Samuel Landis, Esq. · 2026年5月18日 · 英語で読む

最終更新:

米国人等に該当する方が、米国税法上の外国人等に該当する親や親族から金銭や財産を受け取る場合、書式3520での報告が必要になることがあります。真正な贈与は通常、受贈者の総所得から除外されますが、それでも報告が必要な場合があります。特別税制の対象となる米国籍・長期居住資格の離脱者からの一定の贈与への課税など、特別規則も検討しなければなりません。

書式3520は、中国、日本、韓国、インド、その他どの国とつながりのある家族にも適用され得ます。国籍や銀行口座の所在地だけでは提出義務は決まりません。まず当事者の米国税務上の地位、移転の性質、適用される報告基準額を確認してください。

目次

IRS書式3520とは?

書式3520は、米国人等が一定の外国からの贈与・遺贈、外国信託との一定の取引、グランタートラスト規則に基づく外国信託の所有を報告する年次情報申告書です。所得税申告書とは別に提出し、贈与について支払う所得税をこの書式自体で計算するものではありません。

移転を報告しても、その税務上の取扱いが決まるわけではありません。真正な贈与は通常、報酬、貸付け、外国信託からの分配とは異なります。これらは報告や課税の扱いが異なることがあり、家族からの贈与と呼ぶだけでは判断できません。

対象となる外国贈与を期限内に報告しない場合、贈与に所得税が生じなくても、その価額の最大25%の制裁金が課されることがあります。以下で述べる合理的理由やIRSの現在の処理手続きが重要です。

$100,000の報告基準額

米国の受贈者は、原則として自身の課税年度中に非居住外国人の個人または外国遺産財団から受けた贈与・遺贈が$100,000を超える場合、報告が必要です。他の外国人等がその贈与者と関連している、または一方が他方の名義人や仲介者として行動していると知っているか、知る理由がある場合は、その者からの贈与も含めます。

重要な注意点があります。

  • 課税年度ごとの基準額:暦年課税の受贈者の場合、十二月の$90,000の贈与と翌年一月の$20,000の贈与は異なる課税年度に属します。各年の他の贈与や、関連贈与者の規則も考慮する必要があります。
  • 関連する外国贈与者:両親がともに非居住外国人で、その関連を知っている場合、両親の贈与を合算します。自身の課税年度中に両親から合計$130,000を受け取れば、どちらの親も個別には$100,000を超えていなくても基準額を超えます。
  • 外国法人・パートナーシップ:贈与とされる移転には別の合計基準額があり、2025年は$20,116、2026年は$20,573です。すべての外国法人・パートナーシップと、それらに関連すると知っているか知る理由がある外国人等からの金額を含めます。IRSは会社からの贈与とされる移転の性質を再認定することがあり、必ずしも非課税の家族贈与ではありません。

非居住外国人の個人と外国遺産財団に適用される$100,000の報告基準額は、IRSのNotice 97-34の行政指針に由来します。外国法人・パートナーシップからの贈与とされる移転に適用される、毎年インフレ調整される法定基準額とは別です。

「外国からの贈与」に該当するものは?

この報告規則でいう外国からの贈与・遺贈とは、通常、外国人等から受領し、受領者が贈与・遺贈として扱って総所得から除外する金額です。要件を満たす授業料や医療費の直接支払いは対象外です。検討が必要な移転には、例えば次があります。

  • 銀行送金:外国人等に該当する親が、米国の受贈者の米国口座または国外口座に現金を送る場合があります。米国口座での受領は報告義務の前提条件ではありません。
  • 不動産の移転:親が国外不動産を証書によって米国の子に譲渡したり、国外不動産の売却代金を贈与したりする場合です。
  • 外国遺産財団からの相続:米国人等が、米国税法で外国に分類される遺産財団から遺贈を受ける場合です。被相続人の国籍や死亡場所だけでは分類は決まりません。
  • 外国の家族による米国での費用の支払い:授業料・医療費の除外要件を満たす直接支払いは、この目的では報告対象の外国贈与ではありません。授業料用として本人に送られた金銭、住宅ローンや一般的生活費の支払いは、贈与報告規則に従って検討する必要があります。
  • 外国信託からの分配:通常はPart IVの外国贈与欄ではなくPart IIIに記載し、別の報告・課税規則が適用されます。贈与の$100,000基準額は、信託分配全般を免除するものではありません。

その他の移転:報酬や真正な貸付金の返済は、親族が関係しているだけで贈与になるわけではありません。外国の配偶者からの贈与も、自動的に書式3520の報告対象外になるわけではありません。家族間の貸付けとされる取引では、実際の債務、条件、支払い、周囲の事実を記録してください。市場より低い利息や債務免除には別途の税務分析が必要です。契約書や記載された利率だけでは真正な貸付けを証明できません。

家族間贈与の例:中国、日本、韓国、インド

以下の例は、これらの国とつながりのある家族の米国での報告問題を示します。米国税務上の地位と合算の規則は、国にかかわらず同じです。送金・移転前に、現地の税務、銀行、為替管理の要件を別途確認する必要があります。

中国系米国家族

中国の親が親族や仲介者を通じて贈与する場合、実際の贈与者を特定し、関連者と名義人の規則を適用してください。一人の贈与者の贈与を複数の送金に分けても、それだけで報告基準額を回避できません。

親が中国の不動産売却代金を贈与する場合、受領者が受け取ったのが贈与、自分の財産の売却代金、その他の支払いのいずれかを確認します。報告対象の贈与は国外でも受領でき、代金を米国に移すことによって報告規則が生じるわけではありません。

インド系米国家族

インドの親からの移転では、まず親が米国税法上の非居住外国人か、支払いが真正な贈与かを確認します。外国銀行の送金承認は、受領者の米国での報告義務を決めるものではありません。

住宅購入のための贈与、相続、事業資金の提供は、法的性質が異なる場合があります。適格な外国個人や外国遺産財団からの真正な贈与・遺贈には、$100,000基準額と合算規則を適用します。貸付け、出資、会社からの支払いには、それぞれ独自の検討が必要です。

韓国系米国家族

例えば、韓国の親が子の住居費や教育費を支払う場合があります。一般的生活費や授業料用として子に送った金銭は、贈与基準額に算入される場合があります。教育機関に直接支払う適格な授業料や適格な医療費の支払いは、この外国贈与報告規則から除外されます。

日系米国家族

日本の親からの贈与では、外国での税務申告と別に米国での報告義務を判断します。受領者の米国での地位、贈与者の地位、金額、適用される除外規定によって書式3520の要否が決まります。国外で納税するだけでは、その義務を履行したことにはなりません。

書式3520を提出しない場合の罰則

遅延、不完全または不正確な報告には制裁金が適用されることがありますが、必ず課されるわけではありません。IRSは2024年の発表のとおり、書式3520 Part IVの外国贈与・遺贈報告を期限後提出した時点での自動賦課を終了しました。この処理変更は6039F条を廃止したものではありません。合理的理由、事実、IRSの通知を引き続き検討する必要があります。

  • 外国贈与の報告:6039F条では、合理的理由の例外が適用されない限り、報告不履行が継続する月ごとに贈与価額の5%、最大25%の制裁金が定められています。
  • 外国信託の報告:6677条による当初制裁金は、通常、$10,000と、未報告の外国信託への移転または外国信託からの分配の総価額の35%のうち高い方です。所有者の報告不履行では、通常、代わりに信託資産を基礎とする5%が用いられます。適用限度額と合理的理由を検討する必要があります。
  • 異なる制裁金制度:6677条の対象となる信託の不履行に対する当初最低額$10,000は、6039F条に基づく通常のPart IV外国贈与の制裁金の最低額ではありません。
  • 通知への対応:IRSが示す法律、年度、金額、期限を確認してください。情報報告の遅延と故意の脱税は別問題であり、贈与書式の遅延だけで犯罪行為が成立するわけではありません。

例として、報告対象の$500,000の贈与の25%は$125,000です。この計算は潜在的な法定上限を示すもので、自動的な賦課や特定案件の予測ではありません。

対応を選ぶ前に、関連する通知、申告履歴、記録、期限を確認してください。専門家の支援は、事実関係、適用法、合意した代理業務の範囲に基づいて検討してください。関連資料:IRS制裁金減免サービス。

書式3520の提出方法

書式3520は所得税申告書とは別に提出してください。期限は通常、課税年度終了後四か月目の15日で、2025暦年課税の個人の場合は2026年4月15日です。適切に取得した所得税申告期限の延長は、暦年申告者の書式3520を通常10月15日まで延長します。その後の裁量的な所得税期限延長で、その日を超えて延長されることはありません。週末・法定休日の規則が適用されます。

その他の提出上の注意:要件を満たす米国市民・居住者で、米国とプエルトリコの外に住み働いている人、またはその外で軍務・海軍任務に就く人は、暦年の場合、通常6月15日まで提出できます。資格を説明する所定の書面を添付してください。現在の説明書で条件を確認してください。

  • 現在の郵送先は、Internal Revenue Service Center, P.O. Box 409101, Ogden, UT 84409です。書式3520を書式1040に添付しないでください。発送前に現在の説明書を確認し、提出の証拠を保管してください。
  • 個人または遺産財団の基準額を超えた場合は、$5,000を超える各贈与・遺贈を54行目に、日付、内容、公正市場価額とともに個別に報告します。$5,000を超えるものがない場合は、説明書の特別な記載方法に従ってください。55行目で報告する外国法人・パートナーシップからの贈与とされるものについては、指示に従い各贈与と贈与者を特定します。
  • 受領時点の米ドル価額を報告します。外貨建ての贈与は、受領日に適用される、記録のある為替レートを使用してください。特定の贈与について年平均レートで置き換えられるとは考えないでください。レートの出所と計算を保管します。
  • 不動産やその他の現金以外の財産の贈与では、受領時の公正市場価額を米ドルで記録します。証書、評価の裏付け、関連する為替計算を保存してください。
  • 該当する書式説明書が求める添付資料をすべて含めます。送金確認、口座記録、贈与書簡、証書、評価資料は自身の記録として保存してください。通常のPart IV贈与報告で、これらすべてが自動的に必須添付書類となるわけではありません。信託の報告では追加の説明書類が必要になる場合があります。

完全な記録は作成を容易にしますが、期限後提出、贈与者の地位が不明な場合、外国信託からの分配は追加分析が必要になることがあります。必要に応じて専門家の支援を検討してください。専門家への依頼自体が提出要件ではありません。

すでに期限を過ぎた場合:期限後提出の選択肢を比較する

贈与報告を忘れても、自動的に簡素化手続きの資格が得られるわけではありません。IRSの期限後国際情報申告ガイダンスと現在の書式3520説明書を確認するところから始めてください。IRSの民事税務調査や刑事捜査を受けておらず、期限後申告についてまだ連絡も受けていない納税者は、通常の方法で提出するのが原則です。IRSから連絡を受けた場合は、通知の指示に従ってください。

要件を満たす非故意の国外所得・報告の不履行がある場合、簡素化手続きが関係することがあります。二つの経路には異なる要件があります。

  • 国内居住者向け簡素化オフショア手続き(SDOP):適格な納税者は、国外居住者向け手続きの非居住要件を満たさず、直近3つの申告期限到来済み課税年度の必要な申告書を以前に提出しており、適格な非故意の国外所得関連の不履行がある人です。通常、3年分の修正申告書と必要な情報申告書、期限到来済みの6年分のFBAR、税金と利息、および対象期間中の対象資産の年末合計残高または価額の最高額に基づく5%の包括的オフショア制裁金が含まれます。
  • 海外居住者向け簡素化オフショア手続き(SFOP):適格な納税者は、適用される非居住テストと非故意の条件を満たす必要があります。適格な提出は通常、直近3年の期限到来済み申告書と必要な情報申告書、期限到来済みの6年分のFBAR、税金と利息の支払いを含みます。すべての要件を満たせば所定の制裁金は免除されますが、誰でも制裁金がゼロになる制度ではなく、すでに賦課された制裁金も自動的には減免されません。

どちらの簡素化経路も、完全かつ真実の非故意性証明と、すべての資格・提出規則の遵守が必要です。IRSの民事税務調査または刑事捜査を受けている納税者は利用できません。別途、現在の期限後申告ガイダンスでは、書式3520と3520-Aの合理的理由の陳述は制裁金賦課前に検討されるとしています。これを主張する場合は、書式に「Reasonable Cause Statement attached」と記載してください。救済は保証されません。

対応を選ぶ前に、関連する通知、申告履歴、記録、期限を確認してください。専門家の支援は、事実関係、適用法、合意した代理業務の範囲に基づいて検討してください。関連資料:IRSの国外関連申告の概要 (英語)。

よくある質問

親から住宅購入の援助として$150,000を受け取りました。税金がかかりますか?

非居住外国人の親からの真正な$150,000の贈与は、通常、米国の受贈者の総所得から除外されますが、関連贈与者を合算すると書式3520の報告基準額を超えます。特別税制の対象となる米国籍・長期居住資格の離脱者に関する2801条などの特別規則が課税に影響する場合があります。報告しなければ6039F条の制裁金を受ける可能性がありますが、合理的理由と適用手続きが考慮されます。

年内に何回かの少額送金に分けて受け取った場合はどうなりますか?

暦年課税の米国受贈者が非居住外国人の親から三月に$30,000、七月に$40,000、十一月に$40,000を受け取ると、合計$110,000で基準額を超えます。関連者・名義人の規則が適用され、贈与を分割しても結果は変わりません。

親がグリーンカードを持つ場合や、別の理由で米国税務上の居住者の場合は?

適用される税務規則上、米国市民または米国居住者である親は、通常、この目的での外国贈与者ではありません。グリーンカード・実質的滞在の規則、例外、関連する条約上の立場について、地位の分析が必要です。適用事実と規則を確認せず、国籍、海外住所、グリーンカードの保有だけで贈与者を分類しないでください。他の贈与税申告義務が別途存在することもあります。

中国で亡くなった祖母から相続しました。贈与とは違いますか?

外国遺産財団からの遺贈には、通常、非居住外国人個人の贈与と同じ$100,000超の基準額を用い、該当する関連者合算も含めます。中国での死亡だけでは遺産財団が外国に該当するとは限りません。対象贈与・遺贈はPart IVに報告します。外国信託からの分配は通常、別の規則に従いPart IIIに記載します。

書式3520の制裁金は免除されますか?

報告不履行が合理的理由によるもので、故意の怠慢ではない場合、6039F条の制裁金は適用されません。結論は事実と証拠によって異なり、知らなかったという事情だけで抗弁が必ず認められるわけではありません。関連する助言、提出記録、やり取りを保存し、通知に示された期限内に回答してください。

国際税務弁護士に相談する

提出の訂正方法を選ぶ前に、当事者の税務上の地位、各移転の性質、報告年度、未納税額、IRSからの連絡の有無を確認します。国際税務弁護士は、通常の期限後提出、合理的理由の主張、適用可能な是正手続きの検討を支援できます。

移転日、贈与者間の関係、通貨建ての金額、銀行記録、信託・遺産関係書類を集めてください。これらは通常の外国贈与と信託分配、貸付け、課税対象の支払いを区別する助けになります。

対応を選ぶ前に、関連する通知、申告履歴、記録、期限を確認してください。専門家の支援は、事実関係、適用法、合意した代理業務の範囲に基づいて検討してください。関連資料:IRSの国外関連申告サービス (英語)、IRS税務調査の代理、海外在住または海外で資産を受け取る米国人向けサービス。

書式3520や外国贈与の報告についてご質問はありますか。本日、Segal, Cohen & Landis (SCL)にお問い合わせいただき、国際税務弁護士との秘密厳守の相談をご利用ください。

本記事は情報提供のみを目的とし、法律・税務助言を構成するものではありません。具体的な状況については、適格な税務弁護士に相談してください。

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